9/1〜2 MATAGIフォーラム

シカ・イノシシは日本の森の貴重な資源です。野生動物の命をいただくことについて考え、そうした森の恵みを生活に使うことの豊かさを見つめます。
近年、野生鳥獣-中でもシカやイノシシの頭数増加に伴い、中山間地では農林業に被害が出ているほか、生態系への影響が深刻化しています。環境省ではシカ・イノシシの生息数の管理に乗り出しており、全国で野生動物管理のための方策が進められ、狩猟も奨励されています。

 

MATAGIプロジェクトもスタートして5年以上が経ちました。全国300か所以上の産地から皮が届き、なめした皮が活用されています。ジビエが社会的にも認められ、野生のシカ・イノシシの皮の良さも知られてきました。

 

今回、9月1日(土)、2日(日)の2日間、東京御徒町のモンベル4階サロンを会場に、各産地からの出展・販売と、1日にはフィールドを熟知する3人のゲストによるシンポジウムを、2日にはスペシャルワークショップを企画しました。
野生鳥獣の皮活用の最前線を、是非見に来てください。

 

[開催概要]

MATAGIフォーラム

「森の恵みを生活に活かす
~シカ・イノシシの皮を価値ある資源に~」

【日時】2018年9月1日(土)・2日(日)
 
 

『展示出店・販売』

9月1日(土)12:00~21:00、2日(日)10:00~16:00
MATAGIプロジェクトはシカやイノシシの獣皮を有効な資源として活用し、地域の活性化につなげる獣皮活用支援のプロジェクトです。このプロジェクトに参加する全国の事業者が展示出店します。
ぜひ、ご来場ください。期間中出入り自由です。

 


『シンポジウム』

9月1日(土)15:00~17:00(申し込み不要)
「野生の皮は価値ある資源~日本の山野の恵みを語る」

登壇者 ★佐々木淳氏(ハンター・北海道中標津で活躍)
    ★井戸直樹氏(森のたね代表)
    ★鹿熊勤氏(自然ジャーナリスト)

 


『スペシャルクラフトワークショップ』

9月2日(日)11:00~14:00
「生木を削ってスプーンをつくる~グリーン・ウッド・ワーク~」
 
  

家具や工芸品づくりの現場では、しっかり乾燥させた木を使うのが常識。しかし、手動の刃物しかなかった時代、乾燥した堅い木を削り続けることは、とても骨のおれる作業でした。
そこで昔の人たちは、乾燥後の収縮や変形も計算に入れながら、軟らかい生のうちに木を削って食器や椅子などの生活道具を作っていました。
昔の人たちは、森に生える樹々の特徴にも深く通じ、用途ごとに好適な樹種を選んできました。まさに適材適所の知恵です。
近年、こうした昔ながらの木工が世界的に再評価され「グリーン・ウッド・ワーク」というカルチャーになりつつあります。グリーン・ウッド・ワークの楽しさは、なんといっても軽快な切れ味。材が軟らかいので、力のない人でも無理なくサクサクと削れます。
刃物を使いこなす面白さ。木という自然素材の質感。イメージがだんだん形になっていく達成感。グリーン・ウッド・ワークのひと削りひと削りは、生木という素材や刃物、そして自分自身との対話です。
今回は日本のグリーン・ウッド・ワークの第一人者で、福島県在住の井丸富夫さんを講師にスプーンづくりを行ないます。獣の皮と同様、日本の森の恵みを暮らしに活かす楽しみをぜひご体験ください。

 
講師:井丸富夫氏(グリーン・ウッド・ワークの第一人者)

(撮影/大橋弘氏)

参加費:5,000円
定員:先着20名(18歳以上)

下記よりお申込みください。折り返し事務局よりご連絡があります。

※道具の準備の都合上、右利き、左利きをメッセージ欄にご記入ください。
※材料となる生木と、作業する際の刃物、敷物としてのシカの皮を主催者側で用意します。
※鹿皮はお持ち帰りいただけます。
※昼食は各自で、ワークの時間内にお取りください。

 

【会場】モンベル御徒町店 4階サロン 東京都台東区上野3-22-6コムテラス御徒町(JR御徒町駅南口すぐ)
 
*この事業は三井物産環境基金の助成を受けて実施します。