皮から革へ
なめし加工支援の流れ、申請方法
試作革の申込み
個人・企業・団体・行政等に関わらず、ご利用いただけます。以下の手順に従ってお申し込みください。
1.「試作革なめし加工依頼書」「事前アンケート」を提出
2.上記提出後に指定工場へ獣皮を発送
*送付の際にはチェックリストで注意点を確認してください
*なめし工場にて試作革開発開始
*獣皮到着月の月末に試作革加工費の請求書発行します
3.請求金額の支払い(指定口座振込)
*振込着金確認と獣革完成次第、申込み住所に宅配便で送ります。
*産地から工場への獣皮送料は産地負担です。工場から産地への獣革送料は、試作時のみ試作代金に含まれています(別途事務手数料1,000円(税別)は必要です)。
個別面談
毎月特定日に相談会を行いますので、試作革開発が完了した方は参加してください。相談会開催日は開催日の約2週間前にWEBサイトで告知します。
相談会時に「カラーサンプル帳」「なめし加工依頼書(本支援用)」をお渡しします。
*相談会に参加できない方は、試作革開発後に事務局までご一報ください。
*別途、各産地で複数名向けの講習会・セミナーの開催も可能です(講師費・旅費交通費別途要す)。
本支援
毎回1枚5,000円(税別)で、1枚からなめし加工支援を受けることが出来ます。
・カラーサンプル帳記載の10色から選べます
・なめし依頼枚数に関わらず、別途なめし加工依頼書1葉につき事務手数料1,000円(税別)となめし後の返送送料2,000円(税別)が別途必要です(1葉毎に複数枚の獣皮加工依頼をお勧めします)。
*近日中の依頼であっても合算は出来ません。
*産地から工場への獣皮送料は産地負担です。
獣皮の送り方
獣皮から水分や汚れ・臭いが出ないように厚手のビニール等で頑丈に梱包し、外包に運搬や廃棄処理のしやすい段ボール等を使用して宅配便で指定工場まで送ってください。
到着日は、工場稼働日の平日午前着に指定してください。
*送付の際にはチェックリストで注意点を確認してください
注意事項
・荷物から獣皮の水分や臭いが出ないようにして下さい。万一、他の荷物や荷室を汚した場合は、送り主の負担で賠償して頂きます。
・獣皮の工場への持ち込みは禁止です。
・獣皮発送前になめし加工依頼書を必ずFAXしてください。荷物貼付の宅配便送り状だけでは受け取りません。
なめし革に関して
なめし製法
MATAGIプロジェクトなめし加工支援では、ラセッテーなめし製法○Rで獣革鞣しを行います。詳しくは関連WEBページhttp://www.leather-circus.com/materials/をご覧ください。その他のクロムなめし・ミョウバンなめし等は行いません(個人で鞣すための相談も受け付けておりません)。
染色
カラーサンプル帳掲載色(10色)が対象色です。カラー見本の通りに染色することは、獣皮個体差や獣皮処理具合などにより異なるため困難です。あくまでも赤・青など基準色として参照して下さい。
風合い
革の風合いは、様々な用途で使用できる本革らしいソフトな風合いを目指しています。但し、獣脂の除去状態や獣皮保管状態また季節や地域要因、さらに個体差もあるため、獣革の場合は同じロットであっても均一に仕上がることは困難です。
識別穴
獣皮到着時に、鞣し工場で獣皮にポンチ(直径数ミリ)で穴をあけて産地種別を行います。獣皮の状態や形状により穴をあける最適な場所を選びますのでご了承ください。なお、なめし加工中にはキズや穴は開きません。
革の大きさ
個体差があるため一律には揃いません。また、荷送りされる獣皮状態のまま鞣し加工に入りますが、剥皮状況によっては鞣し加工中に部分的に裂けてしまい紛失する場合もあります。
※公認計量所による表面積の計測・計量の取り次ぎは致しておりません。計量作業の必要な方は、レザー・サーカス・アライアンスメンバー登録をして、個別に業者までお問合せ下さい。
革の厚さ
個体差があるため、革の腐れや色ムラの原因となる獣脂分を極力削る(裏削り・シャービングまたは漉き加工)加工技術にお任せ頂いています。1枚毎に厚み指定はできません(但し、薄くする場合は別途漉き加工により可能です。直接加工業者にお問合せください。
問い合わせ(レザー・サーカス・アライアンスメンバー登録が必要)
表面仕上げ
獣革は染色を施したままの素上げ状態で納品となります。もちろん獣革にも様々な表面仕上げ加工や二次加工を施すことが出来ます。ご希望の方はレザー・サーカス・アライアンスメンバー登録をして、個別に業者までお問合せ下さい。
素材証明
MATAGIプロジェクトでなめし加工支援を受けた獣革およびその製品には「ラセッテー製法」のロゴマークを付与することが出来ます。ロゴマーク使用に関してはレザー・サーカス・アライアンスメンバー登録が必要です。
MATAGIプロジェクトでは、野生動物皮の特質と価格競争混乱を回避するために計量(デシ換算法:10㎝×10㎝での単価設定)は行っていません。獣皮産地の皆様のコストや利益を換算して、適正な商取引を行ってください。
獣革の特徴
猪革
猪皮は、ブラシなどでも使用できるほど硬くて太い毛を持ちます。その為、その毛を支える表面繊維が強靭で表皮は硬く、また豚革にも似た独特の深いシボ立ちのある革になります。
鹿皮
シカ皮の毛は柔らかく、そのため表皮繊維も柔らかいため、柔軟性のあるソフトな風合い(個体差有)に仕上がります。個体が大きくなればなるほど繊維のシボ立ちも大きくなります。